色々な雑誌で歯科医院について特集する事があります。最近では週間ダイヤモンドで取り上げてありました。
これらの特集のタイトルは少しばかりネガティブな雰囲気がありますが、中身はしっかりした内容でしたので、多くの人に読んでいただきたいと思っています。
現在、世界の歯科医療は大きな変換の時期だと言われています。
かつて、チタンインプラントが登場し。歯のないところに取り外し式の入れ歯を装着するのでなく、予知性があり固定式でしっかりと噛めるインプラントという治療ができる様になりました。
これは患者さんに大きな恩恵を与える事のできる技術革新でした。
そして今、デジタル化やAIの活用によって、かつてのチタンインプラントを超える様な変革が起きているところなのです。
例えば、矯正治療におけるマウスピース矯正です。
iPhoneなどで写真をとり大まかな診断をしてから、なにかしらの材料で歯型をとります。その後歯科医師が要求した方向性でAIが診断し、ゴールをPC上で設定。治療に必要なマウスピースをソフトでデザインし作成します。
これにより従来のワイヤーを歯に装着する方法での審美的な問題点をクリアする事が出来る様になり。また治療計画の段階における歯科医師や歯科技工士の負担も軽減されました。また、仮想ですがソフト上で治療終了後の歯並びを確認できますので、治療を受ける側も安心感やモチベーションを得ることが出来ます。
ですが、これはインプラントが誕生した時と同じでどちらが優れているかという事ではなく。治療の選択肢が増えたという事なのです。
インプラントは素晴らしい治療法ですが、全身疾患やその他要因によっては義歯の方がメリットがある事も多いです。なんでもかんでも歯がないからインプラントという訳ではありません。
矯正もワイヤーよりマウスピースが良い。という事ではなく、それぞれの特徴があります。
歯科医師がそれをしっかりと理解して、患者さんの状態と治療法をマッチングさせていく事、今まで以上の知識と昔ながらの治療法をしっかりこなせる技術が求められるという事だと思います。
今回の雑誌での特集について、以前の他の雑誌での特集についてもですが。
新しい治療法だからといって全ての方が簡単に早く治療を完了できるという事ではない。新しいからといって安易に治療を選択するのでなくしっかりと説明を聞き、判断するべきだという事が書いてありました。
当院の待合室にも置いてありますので、1度目を通してみてはいかがでしょうか。
我々はある基準で新しい技術の取捨選択と患者さんへの正確な情報の伝達をしっかり出来るよう努力しております。
歯科医療での質問等がございましたら、お気軽にお声掛けください。
それでは、12月になり寒くなってきましたので体調にはご注意ください。
院長